こんにちは。ビルディングドクター吉田です。
今日は、名古屋市にある某体育館の下地補修をしてきました。
主に鉄筋爆裂を補修したのですが
事前調査で浮きが確認されていた箇所を打診したところ
違和感が・・・。
一見、普通のモルタル浮きなのですが叩いている浮き部分の厚みを
感じて違和感を覚えました。
なぜなら、躯体は新築時に型枠を外した後に、枠の板と板の繋ぎ目が凹凸として出やすく
モルタルで段差を修正するの事が多いのですが、柱はそういった段差が
出にくいのでモルタルの修正をあまり行いません。
それなのに、厚みのある音。
これは中が怪しい・・・。
試しに少しハツってみると案の定、サビた鉄筋が出現。
ところが脆弱部をハツリ続けるうちに、あれよあれよと浮き音がひろがり
打診では10cm角程度の浮きの音だったのが
最終的に、かなりの大きさになってしまいました。
そこまで古くない建物で、上部の不具合で水が回ってきやすい天井面でもない
柱がここまでサビているのは、私も初めてかもしれません。
一応、依頼主には状況を伝え、しっかりとサビ止めをして補修を行いました。
打診だけでは判らない、下地補修の難しさ、奥の深さ。
これで、建物 長イキイキ!
𠮷田