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防水材のシワは不具合?

建物の定期点検で、屋上防水のシワが気になるという指摘を頂きました。屋上防水はアスファルトシート防水と呼ばれる種類で、その防水層の下に断熱材が敷き込まれています。断熱材はウレタンフォームというパネルのようなものを敷き込みます。写真のようなものが床面に敷き詰められてます。


その断熱材の上にアスファルトシート防水を貼り付けていきますが、断熱材の上にシート防水を貼る場合はピンピンに貼るのではなく、多少伸び縮みするようにゆとりを持たせて貼る必要があります。屋上は直接日射を受けるため、夏場は非常に高温になり、その際にはわずかですが防水材が膨張します。その際、どうしてもシワが寄ったしまったような状態になりますが、今回拝見した防水材も気温が上昇した際に確認したものです。

つまり、このシワは性質上のもので不具合ではありません。冬場には収縮してシワがない状態になります。防水にこういったシワが発生しているものを見ると、施工不良や不具合のように見られることもありますが、実はそうではない場合もあるので、慎重な確認が必要です。

ナグラ産業㈱ 尾崎

 

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