2026/07/10
アスベストについて

今回は「アスベスト(石綿)」についてご紹介します。
皆さんも「アスベスト」という言葉を一度は耳にしたことがあると思います。しかし、「実際にはどんなものなの?」「自分たちの生活に関係があるの?」と思われる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、アスベストの特徴やリフォーム時の注意点について分かりやすく解説します。
アスベストとは?
アスベスト(石綿)は、耐火性・耐熱性・防音性・断熱性・絶縁性などに優れた天然の鉱物繊維です。価格も比較的安価だったことから、かつては多くの建築材料に使用されていました。
アスベスト製品は大きく「工業製品」と「建材製品」に分けられ、その8割以上が建材製品といわれています。
日本では1955年頃から建材への使用が始まり、1960年代の高度経済成長期には、鉄骨造建築物の耐火被覆材や住宅の屋根・外壁など、さまざまな場所で広く使用されました。
しかし現在では吸い込むと肺がんや中皮腫など、深刻な健康被害を引き起こすことが明らかになっています。
主な使用例
① 吹付けアスベスト

石綿とセメントを水で混ぜ合わせ、吹き付けて施工したものです。主に1956年頃から1975年頃まで使用されていました。
② アスベスト成形板
(石綿スレート、パルプセメント板、石綿セメントサイディングなど)

平板や波板状の建材があり、代表的なものが石綿スレートです。
耐火性・耐熱性に優れているため、屋根や外壁をはじめ、さまざまな部位に使用されました。
また、化粧仕上げを施したものや軽量化した製品など、多くの種類があります。
リフォーム時は特に注意が必要です
現在では、アスベストを含む建材や保温材の製造・使用は原則として禁止されています。
しかし、2006年以前に建てられた建物では、屋根・天井・床・外壁・内壁・ユニットバスなどにアスベストを含む建材が使用されている可能性があります。
通常、アスベストは建材に固く固定されているため、建材が破損していない限り、飛散する可能性は低いとされています。
一方で、リフォームや改修工事、解体工事などで建材を切断・破砕・撤去する際には、アスベスト繊維が飛散するおそれがあります。そのため、現在すべての建築物の解体・改修工事では有資格者による事前調査が義務化されています。(※軽微な作業や2006年9月以降に着工した建築物については、現地調査の一部が省略可能)
もしアスベスト含有建材が確認された場合は、法令に基づいた適切な方法で除去・処理を行う必要があります。
施工会社には、必要な資格を持つ作業者や責任者が配置されているか、飛散防止のための養生や安全対策が十分に行われているかを確認しましょう。
また、工事中は養生が適切に行われていることを確認し、作業エリアには近づかないようにしてください。
リフォームを安心・安全に進めるためにも、アスベストについて正しい知識を持ち、信頼できる施工会社へ相談することが大切です。
※※こちらのコラムは過去のナグラ便り(お客様向けフリーペーパー)の記事を再編集して掲載しています※※



