2026/10/30
建物を長く安全に使うために。定期点検と建築物の定期報告制度

こんにちは、ナグラ産業です。
建物を長く安全に使い続けるためには、日頃からの点検と適切な維持管理が欠かせません。
過去には、建物の看板や外壁タイルなどが落下し、通行人が被害に遭う事故が発生しています。建物の一部が落下する事故は、人命に関わる重大な問題です。
こうした事故を防ぐためには、建物の劣化を早期に発見し、適切に対処することが大切です。
今回は、建物の劣化と定期点検の重要性、そして一定の建築物に義務付けられている「建築物の定期報告制度」についてご紹介します。
建物は年月とともに劣化します
建物は、完成したときが最も新しい状態です。その後は、日差しや雨風などの影響を受けながら、少しずつ劣化が進んでいきます。
特に、外壁や屋上、看板などの建物の外側にある部分は、常に外部環境にさらされています。
例えば、次のような症状には注意が必要です。
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外壁のひび割れや塗膜の剥がれ
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外壁タイルの浮きや剥落
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看板や手すりなどのぐらつき
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鉄部のサビや腐食
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屋上やベランダの防水層の劣化
こうした劣化を完全に防ぐことは難しいものの、早い段階で発見し、適切に対処することで、事故のリスクを減らし、建物を長持ちさせることにつながります。
建築物の定期報告制度とは?
建物の安全性を確保するための制度の一つに、建築基準法第12条に基づく「建築物の定期報告制度」があります。
この制度は、一定の用途や規模などの条件に該当する建築物や設備について、所有者または管理者が定期的に専門資格者による調査・検査を受け、その結果を特定行政庁に報告するものです。
建物の劣化や設備の不具合などを把握し、事故を未然に防ぐことを目的としています。
どのような建物や設備が対象になるの?
対象となるのは、すべての建物ではありません。建物の用途や規模、地域ごとの指定などによって決まります。
主な対象には、次のようなものがあります。
1.建築物
劇場、ホテル、病院、店舗、一定の規模を超える事務所など、用途や規模の条件に該当する建築物が対象となります。
建物の敷地や構造、外壁などについて、安全上の問題がないか調査します。
2.建築設備
換気設備、排煙設備、非常用の照明装置などが対象となる場合があります。
火災などの緊急時に必要な機能が確保されているか、適切に作動するかなどを確認します。
3.防火設備
火災時に延焼を防ぐための防火扉や防火シャッターなどが対象となります。
4.昇降機など
エレベーターやエスカレーターなども、定期検査・報告の対象となります。
このように、定期報告制度では建物本体だけでなく、人々の安全を守るための設備も確認します。
※対象となる用途・規模や報告時期、対象設備の範囲は、法令や特定行政庁の定めによって異なります。個別の建物については、所管する自治体の最新情報をご確認ください。
調査・検査で不具合が見つかったら?
定期調査・検査の結果、劣化や不具合が見つかった場合は、その内容や緊急性に応じて必要な改善を検討します。
例えば、外壁タイルの浮きや剥落のおそれが確認された場合には、落下による事故を防ぐため、適切な補修などが必要になります。
また、防火設備や非常用照明などに不具合があれば、緊急時に本来の機能を発揮できない可能性があります。
調査・検査を受けて報告することだけでなく、指摘された不具合に適切に対応し、安全な状態を維持することが大切です。
定期報告だけでなく、日頃の維持管理も大切です
建築物の定期報告制度は、対象となる建物や設備の安全性を確認するための重要な仕組みです。
一方で、定期報告の対象であるかどうかにかかわらず、建物の状態を継続的に確認することが大切です。
定期的に点検を行い、小さな異変のうちに対処することは、事故の防止だけでなく、劣化の進行を抑え、将来的な修繕費用の負担を抑えることにもつながります。
ナグラ産業では、建物を長く安全に使い続けるためには、劣化の状況を把握し、必要な修繕や維持管理を適切なタイミングで行うことが重要だと考えています。
人の健康診断と同じように、建物も定期的に状態を確認することが大切です。
大きな不具合が発生する前に、建物の健康状態をチェックしてみませんか?
国土交通省|建築基準法に基づく定期報告制度について — 制度の概要、法令、調査・検査の基準
名古屋市|建築基準法に基づく定期報告制度について — 名古屋市の対象建築物、報告時期、手続き、最新のお知らせ



