皆さんは階段の各段の先端の名称、ご存知ですか?
実は、この先端を「段鼻」といいます。
で、上記の画像は、よく見かける階段に埋め込まれた滑り止めのタイルですが
今回は、このタイルの補修を行いました。
何かモノが当たってしまったのでしょう。
すぐ下のコンクリートと併せて欠けてしまっています。
補修するにあたり、欠けてしまったタイルを撤去して、新しいものと交換し
コンクリートを補修するという流れですが
この段鼻タイルは実は結構厄介者なんです。
まず、新築時に埋め込まれ左右にクリアランス(余裕)がありません。
むしろコンクリートの乾燥収縮によってタイル同士が押し合っていることもあります。
慎重に、慎重に作業しても悪くないタイルの角が欠けたり
貼り付ける際に隙間が無さ過ぎて、無理やり押し込んで貼ろうとすると
これまた新品のタイルが割れます。
私自身も初めて交換作業をした際に散々割れて痛い思いをした思い出があるので
横の健全なタイル方向へ衝撃がいかないように慎重に撤去を行い、
新しいタイルを貼り付ける前にも、タイルの両脇を少しだけ削って隙間の調整をマメに行ってから
接着剤で貼り付けていきます。
あとは、最後にコンクリートを補修して完了です。
外壁タイルには無い難しさ。日々精進です。
吉田