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タイル浮きの危険性

台風が過ぎ、一気に秋めいてきましたね。

さて、盆明けから9月にかけての着工が多い大規模修繕工事ですが
先日、現在工事中のマンションの下地調査を行ってきました。

塗装面やタイル面を打診棒という棒で叩いて音を聞き分けて
劣化の具合や種類、量を調査するのですが
調査中に危険個所をみつけたので皆さんにもご紹介したいと思います。

劣化調査の対象の一つにタイル浮きというものがあります。
このタイル浮きというのは、タイルと接着剤、建物のいずれか、または両方が接着しておらず
隙間ができてしまっている状態です。

では、そのままほかっておくとどうなるかご存知でしょうか?

こうなります。全てこうなるわけではありませんが、その可能性が発生します。
この状態だと地震や強風で落ちるのは時間の問題だったと思われます。
※落ちそうだったので、調査中に手で撤去しました。

タイルは塗装と同じで建物の表面を保護するために施工されているので
隙間ができるということは空気や水が入り込み、建物の劣化に繋がります。

さらに怖いのが、剥落による落下です。
タイルを焼く際に表面に塗る釉薬はガラス質で、割れると鋭い刃物のようになるので
高層階から落ちるタイルが非常に危険な事は想像に難くないことだと思います。
特に繁華街や歩道に面している箇所は要注意で過去にタイル剥落による死亡事故も発生しています。

そうならないためにも
これからも、少しでも建物が長生きできるように、また少しでも危険を回避できるように
しっかりと調査していきます!


吉田

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