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廊下天井の鉄筋爆裂の原因は?

先日伺ったマンションの現地調査で、
廊下天井にコンクリートが剥がれかけている部分を発見しました。

我々が、鉄筋爆裂と呼んでいる症状です。
放っておくと、剥落して第三者災害を起こす可能性があるため、早急な措置が必要です。

この現象の発生のメカニズムは、
①コンクリート内部に雨水等が浸入
→②コンクリート内部の鉄筋を錆びさせる
→③鉄筋が膨張する(3倍以上に膨張!)
→④膨張した鉄筋に押されてコンクリートが剥がれる、というものです。

原因は、外壁のひび割れや防水の不具合であることが多いです。

今回は周囲を見てもそういったものが見当たらないので、
おそらく廊下床面コンクリート(スラブと呼ばれます)のどこかにひび割れがあると考えられます。

歩行部分にはモルタルが上に塗られており、スラブの状況が見えませんが、
写真のような角の部分はコンクリートの応力(材料内部に発生する力のことです)が大きく発生するため、ひび割れが発生しやすい部分です。
これは、マンションのサッシまわりの角の壁面がよくひび割れる現象と同じ理由です。

今回は、これ以上コンクリート内部に水が浸入しないような対策として、床面全体に防水性のある歩行用塩ビシートを張る工法の提案を考えています。



ナグラ産業㈱ 尾崎

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